2024-09

　一昔前は、カロリーが多い方が太るという概念でした。 しかし、新常識のトップに挙げられるのは「糖質が太る唯一の原因」なのです。 ですから、ごはんなしのステーキランチとざるそば１枚のどっちを選ぼうかと考えるとき、昔ならざるそばの方が太らないと考えていたわけです。 しかし新常識では、ステーキを選択しサラダをお腹いっぱいに食べる方を選択します。

現代を生きる私たちも、縄文人のDNAをそのまま受け継いでいます。 消化吸収のシステムもそれをコントロールする脳のシステムも何ら変わっていません。 ですから本来であれば、縄文時代になかった食べ物は口にすべきではないのです。

日本食に使用される食材の頭文字をとって「まごわやさしい」という言葉があります。「まごわやさしい」の食材はエネルギー源となる炭水化物、体をつくるたんぱく質、体の調子を整えるビタミン、ミネラルが豊富な食材です。生活習慣病の予防、コレステロールの低下、老化予防など健康づくりに役立つ食材です。

健康・長寿の決め手は食生活であるということは論を待たないと思います。 1972年（昭和47年）、東北大学名誉教授の近藤正二博士より「日本の長寿村短命村」という著書が刊行されました。 博士は1935年（昭和10年）から36年間にわたり日本中の村を歩きその生活様式を調査た結果を一冊にまとめたのです。

日本の糖尿病に関する記録で最も古いのが藤原道長の日記です。 道長はのどの渇きや視力の低下など明らかに糖尿病でした。 日本で一般人が糖尿病にかかるようになったのは戦後20年ぐらいしてから（1965年以降）です。

かつて糖尿病は「贅沢病」と呼ばれていましたが、いまでは貧困層に糖尿病が増えています。 戦後の日本人にとっては「白いご飯をお腹いっぱい食べること」が夢でした。 しかし毎日3食白いご飯を山盛りに食べることが不健康の原因になってしまったのです。

健康診断で、空腹時血糖値やHbA1cという検査を受け異常がみられれば「糖負荷試験」を受けることになります。 糖負荷試験は空腹時75ｇのブドウ糖液を飲み120分まで血糖値がどう変化するか調べるものです

「血糖値」があなたの健康状態のすべてを決めると言っても過言ではありません。 肥満になるのは脂っこい食べ物を食べたからではなく、「血糖値が上がったため」なのです。 肉を食べようと、揚げ物を食べようとあなたは確実に痩せていきます。

バリバリのビジネスパーソン。 「さあ、今日も一日がんばろう！」と自販機で買った缶コーヒーをプシュ。 グイッと飲んでPCを立ち上げメールチェック。 このような、缶コーヒーを欠かさないビジネスパーソンをよく見かけます。 しかし、その1杯の習慣が知らず知らずあなたの血糖値や血圧をあげる原因だとしたら？